みなさん、こんにちは!アラおじです。
本日は、世界的にも賛否両論あるカプコンのAAAタイトル「モンハンワイルズ」のレビューをしてみようと思います。今まで批判することはあれどレビューしていなかったのは、レビューするに値しないレベルだったからです。8/13のアプデでようやく発売レベルになったと思うので、忖度なしというか批判要素多めのレビューをしていきます。
あくまで個人的な意見であって、カプコンを全否定するわけではないです。一部過激な表現をするかもしれませんので、気分を害されたくないという方はブラウザバック推奨です。
周りからAAAタイトルって言われるのいいけど、自社でAAAタイトルとか位置づけちゃうのダサいよね。ただ、開発費がかかってるだけなんじゃと思ってしまう・・・
モンハンワイルズが批判されたのはなぜか?

2025/2/28に発売されたモンハンワイルズ。発売前から無料タイトルアップデート第一弾の情報や歴戦個体、エンドコンテンツになりうるかもしれないアーティア武器の情報をガンガン出していき、ユーザーの期待感を大きく煽ってきました。その結果、3日で800万、1ヶ月で1000万本というとんでもない販売本数を売り上げることに成功しています。
しかし、喜びは長く続かないもので、1ヶ月も経つとどんどん批判的なレビューが散見されるようになりました。それはなぜか?世間ではボリューム不足や看板モンスターであるアルシュベルド以外狩る価値がないと言われているのが、大きな原因だったように思えます。アラおじも当初はそう思っていましたが、実際はそれもあるが、それだけではないなと感じました。
ここからは、アラおじが感じたモンハンワイルズの批判された理由を綴っていきます。
モンスター数が少ない(ボリューム不足)

上の画像は、モンハンワイルズが発売された時に実装されていた全モンスターです。全部で29体、護竜アルシュベルドとゾシア(アプデ上位個体追加)は1回だけしか狩猟できませんでした。護竜アルシュベルド・護竜リオレウス・護竜ドシャグマは原種の色違い的な立ち位置なので実際にはもっと少なく感じていたかもしれません。
この少ない中、エンドコンテンツであるアーティア武器のレア素材を得るためには各頂点系モンスターを倒す必要があるのですが、一番報酬がいいのがアルシュベルドで倒しやすいのもアルシュベルドとなれば、どうなっていくかは火を見るよりも明らかですね。多少の好き嫌いはあれどほぼほぼアルシュベルドしか狩られなくなってしまうんですよね。
発売から数日でアルシュベルドオンライン(アルベドオンライン)なんて揶揄もされていました。アラおじは、適当に貼られたモンスターの野良マルチをしていたので気になりませんでしたが、世の効率重視なプレイヤーたちはこぞってアルシュベルドをしばいていたようですね。
モンスター数が少ないというのももちろん論外でしたが、さらにその中でアルシュベルド以外いらなくね?って現状を作り出してしまったのが、カプコンが批判されるようになってしまった原因だと考えています。
8/18現在は、タマミツネ・ゾシア・ラギアクルス・セルレギオスが追加されており、多少モンスターが増えています。歴戦王もレ・ダウとウズ・トゥナが追加されているので、発売から半年かけて6体ぐらいの追加ということになるのかな?
よくわからないコラボの実施

ゲーム部分が致命的に面白くないと言われる中で実施されたスト6コラボ。ここが1つの転換点になった気がします。発売当初最大同接130万人以上いたワイルズですが、1ヶ月を超えた当たりからどんどん減っていきました。
そんな中で満を持して登場したスト6コラボはやはり批判の的になります。肝心おゲーム性が完成されていなかったのに、新武器種ともなりうるような豪鬼の登場で一瞬だけ盛り上がりましたが、その後は批判の嵐。手塩にかけて作り上げたハンターが豪鬼に暗闇の中でボコボコにされ、ハンターは豪鬼に弟子入するなど最低最悪のストーリーをぶち込んできました。
豪鬼の作り込みが良かったこともあって、なんでこのリソースを本編に注がなかったの?っていうのが大半の意見です。これはアラおじも同意見で、これだけ作り込めたなら本編をもっと操作しやすくできたんじゃないとは思いました。この辺りから?もっと前からかもですが、ユーザーと開発のズレが顕著になってきた気がします。
そんなことを知ってか知らずか、再来週にはゲームの面白さには1mmも関係しないFendarとのギターコラボが行われます。しかも、ただのエモートとして。しかも公式放送でめっちゃ楽しそうに話していましたが、見ていた人の大半は冷めていたんじゃないかな?自分は「しょーもな」と思って眺めていました。
こういったしょーもないコラボが、ワイルズの評判をより大きく下げることになっていると思います。(多分このあたりに結構な開発費かけてるよなって思われるのも批判の的になっていると思う。)
新要素の相殺と鍔迫り合い
ワイルズの新アクションとして相殺と鍔迫り合いが追加されました。最初は期待大と思われていた新アクションですが、蓋を開けてみれば武器種限定・・・。どちらかがあるなら武器種として恵まれていますが、どちらもない武器種も存在します。さすがにこれには「はぁ?」となりました。新要素なのに使える武器と使えない武器があるとか、バカにしてんのかと思いましたね。
鍔迫り合いはともかく、相殺は何かしらの武器アクションで追加できたであろうに、それすらしなかったんだと思うと辟易します。火力ではなくアクション面で武器格差を見せつけてくるのがホントにたまらなく嫌でした。
モンスターによって武器がない武器種がある
個人的に一番ユーザーを舐めてるなと思うのが、一部モンスターの武器がない武器種があるということ。アラおじがよく使うスラアクで言うなら、レ・ダウの武器がありません。過去作からのモンスターであればなくても仕方ない(それすらも腹立たしいが)けど、新規モンスターでかつ頂点系であれば、全武器種用意するべきではなきかなと思います。
20周年だか21周年だか知りませんが、モンハンの集大成を謳っておきながら、こういったところはまだまだ手を抜いてくるのかと思うと、なんだかなぁと感じてしまいます。デザインとかモデリングが難しいのは分かりますが、ユーザーに楽しんでもらいたいなら、変なところで武器種差別をしてはいけないと思います。
武器スキルと防具スキルを分けた
モンハンの醍醐味の1つであるスキルビルド。今作は武器と防具で付けられるスキルを分けて実装しています。これは単純に武器持ち替えシステムを採用したからだと思われますが、この仕様がスキルビルドを大きく狭めています。
特にクソだなと感じるのは、ランスやガンランス、チャアクかな?これらの武器種に必須なガード性能や砲弾装填、攻めの守勢などは軒並み武器専用スキルに入っているため、他武器種に比べて幅が狭すぎます。さらに火力スキルの超会心や補助スキルの業物・匠・集中・強化持続なども武器専用スキルなので、必須スキルが多いほどこの仕様がキツく感じます。
逆に太刀で必須と思われる納刀術は防具スキルになっているので、太刀は一番火力スキルを積みやすいんじゃないかなと思います。さすが、開発に寵愛されし武器は扱いが違いますね。今作でも使用率は多分一番多いでしょうから、下手にいじれないんだろうなとは思いますが、ここまで批判されているならいっそ大幅にテコ入れすればいいのにと思ってしまいます。
武器スキルと防具スキルを分けたことで、従来どおりの使い方ができる武器種とそうでない武器種があるのは、調整が下手くそだなと感じる部分ですね。これで、今作武器種間のバランスが取れている、過去一調整が上手とか言っている人がいるのだから信じられない。まぁ、太刀使ってればそういう意見になるか。(ちなみにうちの息子は今作の武器バランス最高と言っている太刀使いです)
開発側の言葉選び
多分多くの人が気に入らなかったであろう点は、開発側の言葉選びだと思います。確か、蝕攻の装衣を調整した時の言葉だったと思いますが、「我々の設定ミス”も”あり」の”も”というのが妙にカチンと来た覚えがあります。我々の設定ミス”も”というけれど、こんなのユーザー側が設定できるわけないんだから100%あんたらの設定ミスでしょ?と。なんでユーザー側が悪いみたいな言い方してきてるんだろうとイライラしました。
その後も何かしら調整すると、「我々の想定していない使い方」みたいな文面が多々あり、ユーザーの怒りは最高潮に。そこまで言うなら自分たちの想定していた使い方をマニュアルとして出せばいいのにとさえ思ってしまいます。ゲームとして未完成というのもありますが、開発側のユーザーを舐めたというか煽るような発言でも批判されていると思います。現在はそれがメインとなってしまっている気がしますが。
こだわられたグラフィックやマップ
今作はマップの作り込みが秀逸と言われていますが、ホントにそうでしょうか?確かにめっちゃ作り込まれているとは思いますが、狩り中は気にしたこともないし、だだっ広いだけで特に感動はないです。なんならこの点はワールドの方が感動しました。3DSからPS4になったことで映像のクオリティが大幅に上がってワクワク感が煽られたからでしょうね。
最近では映像のきれいなゲームなんてくさるほどあるので、どれだけ作り込まれたところで「ふ~ん、やるじゃん」くらいにしか感じません。モンハンはハンティングアクションであって風景を楽しむようなゲームではないと思っているので、まずはアクションに時間を割き、風景とかはその後に味付けしてほしいですね。
マップ関連でもう1つ。今作は見えない壁というものが存在しており、ほぼほぼ決まったルートしか通れません。縦に長いマップなんかは飛び降りれば早いのに、見えない壁のおかげで遠回りすることになって時間がかかります。ファストトラベルを活用しないと、クエスト開始から接敵まで2分以上かかるなんてこともザラです。その上、モンスタはよく移動するので、狩りよりも移動する時間が長いなんて言われ方もしていますね。
最後に、今作のボリュームフォグキツくね問題。グラフィックにこだわってめちゃくちゃキレイになっていると言われていますが、モヤが霧みたいにかかっていて視認性は最悪です。過去作のアイスボーンやサンブレイクをプレイするとめちゃくちゃスッキリしていて見やすいですが、ワイルズはマジで最悪な視認性です。これのせいで長時間やれないんですよね。海外を意識するとフォグだらけになると聞いたことがありますが、これが世界で売れる秘訣なんですかね?
ワイルズで良かった点は?
とりあえず、批判ばかりしてきましたが、実を言うとまだまだ物足りません。というか、多分ワイルズの8割くらいは批判的な意見しか無いので、ここらで止めておきます。(ホントはナーフとかセクレトとかについても語りたい)
ここからは、数少ないワイルズの良かった点を綴ります。
集中モード
ワイルズの唯一良かった点として、向きを簡単に変えられる集中モードが上げられます。今までは攻撃を放ったらハンターの正面しか攻撃できませんでしたが、集中モードのおかげでグルっと向きを変えられるようになりました。特に大剣の真溜斬りなんかは外すと悲しい思いをしますが、これのおかげでかなり使いやすくなったと思います。
集中モードはL2で切り替えか、押しっぱなしでモード継続か選べます。アラおじは初期から押しっぱなしモードにしていますが、指がつかれるので切り替え方式を練習中です。
良かった点としてあげていますが、わざわざ別のボタンを押して方向転換じゃなく、普通にスティックを倒した方に方向転換できるようにすればいいだけなので、集中モードが良い点としてあげていいかは疑問ですね。大型拡張版が来るなら集中モードなくして、スティックの方向に方向転換できるようにしてくれればいいけど、こだわりが強いから無理よね。
ワイルズは面白いか?おすすめできるか?
発売から現在までに約300時間プレイしていますが、モンハンワイルズが面白いかと聞かれると「面白くない」と答えます。じゃあ、なぜいつまでもやっているのかと言われると、単純にモンハンが好きだからとかアクションが好きだからとしか言いようがないです。アクションはモンハンに限らず大体好きなので、モンハンでなければいけない理由はないです。
8/13のアプデでようやく発売レベルになったと思っていますが、発売日からこの要素が含まっていれば評価は逆転していた可能性はあるかなと思います。(好評は無理でも賛否両論くらいにはなれた)クラッシュとかクソ重いとかはまた別軸の問題として残りますが、ゲームとしては凡ゲーレベルにはなるかな。
個人的にモンハン好きだけど神ゲーと言えるほどの価値はないと思っていて、良くて良ゲー、大体は凡ゲーレベルかなと思います。多少モンスターが変わるくらいで、アプデで追加されるのは過去モンスターがメイン、エンドコンテンツもほぼ毎回変わらないゲームが神ゲーと評されるのはよく分からないです。
モンハンは好きだし、シリーズは続いてほしいとは思うけど、それだけで評価を上げるのは自分の中でないと思うので、この批評に意見されても曲げることはないです。
ワイルズが人におすすめできるゲームかと聞かれたら「できない!」と答えます。だって、基本的にはつまらないからです。過去シリーズをやってきている人ならモンハンってこんなもん思えても、未経験の人がやっても面白いと思える要素が1つも見つかりません。視認性悪いしもっさりしてるし、正直おすすめできないですよね。
しかも今なら、もれなくハードクラッシュまでついてくる可能性があるのだから、もしかしたらリアルのフレンドリーファイアが起きるかもしれない。まぁ、ハードクラッシュは冗談としても負荷は相当かかるだろうから、現段階では厳しいかな。
ここまでアプデされていても正直9900円の価値はないと思っているので、STEAMでは特におすすめできないですね。PS5なら中古で2000円台とネットニュースにもなるくらいなので、それくらいなら試してみてもいいのではと思います。
発売半年足らずでAAAタイトルが80%オフは凄いね。パッケージ版の在庫多分まだ捌けてないでしょ
ワイルズは今後巻き返せるか?
正直に言うと、巻き返してほしいし掌を返させて欲しいとは思います。が、現状のロードマップでは厳しいかなと。不具合修正や調整が目玉扱いとなっている時点でバカにしていると思うし、ここから巻き返すための材料が少なすぎる。
アンチチートの負荷を90%軽減したといいつつ、ほぼ変わらないCPUの張り付きやカクツキ、頼みのエンドコンテンツすら小出しの状態では巻き返すには厳しいと思います。
アプデで追加されるモンスターは中堅どころばかりだったし、強化個体はバカみたいに数字をいじっただけの調整だし、褒められる要素はほとんどないですね。今の強化個体は一部を除いて、昔ながらのモンハンが帰ってきたみたいで楽しめていますが、もって1週間くらいかな~。
開発側がどれだけユーザーに寄り添って、自分たちのこだわりを抑えて提供できるかが鍵になる気がします。まぁ、ギターコラボでより一層強烈な批判が来ることが予想されるので、その後どう対応していくのか楽しみではありますね。
まとめ
今回は、ようやく発売レベルになったモンハンワイルズをレビューしてみました。レビューと言いつつ批判ばかりですが、それだけワイルズがゲームとして破綻しているのは事実だと思います。面白い・面白くないは人それぞれで異なりますが、個人の一意見として見てもらえればと思います。
モンハンシリーズ自体は未プレイのものが多いですが、好きなゲームではあります。今回批判ばかりしていますが、嫌いな訳では無いし、開発を貶したいわけでもありません。ただ、発売日ばかり気にしてハンパなゲームを出すくらいならしっかりとしたものを作ってもらいたいなという気持ちはあります。