みなさん、こんにちは!アラおじです。
先日、グラフィックボードをRTX4060からRTX5060Ti 16GBに換装しました。グラフィック性能自体はしっかり向上したのですが、実際にゲームをプレイしてみると、体感的には「思ったほど変わらないな?」という印象でした。
そこで原因を考えてみたところ、ひとつ気になったのがストレージ構成です。
以前のアラおじは、
OS起動用にM.2 SSD 1TB、
データ・ゲーム用にSATA SSD 1TB、
という構成で使っていました。
「ゲーム中に起きるカクつきやスタッタリングは、実はGPUではなく、ゲームを保存しているストレージが原因なのでは?」
そう考え、今回はOS起動用(M.2)とデータ・ゲーム用(SATA)を入れ替える、いわゆるクローン作業を試してみることにしました。
作業にはそれなりに時間がかかりましたが、結果として入れ替えは成功。気になっていたカクつきやスタッタリングはほぼ解消され、ゲーム体験は明らかに向上しました。
この記事では、そのときに行ったストレージ構成の見直しと、実際に感じた変化についてまとめています。同じように「スペックは足りているはずなのに、なんだか快適じゃない」と感じている方の参考になれば幸いです。
同じSSDという名前でも、こんなに違いがあるとは…スペック表見れば分かることだけど、実際自分の目で見てないと推し量れないものってあるよね
なぜ入れ替えようと思ったか?
導入でも簡単に触れましたが、ここではもう少し詳しく、当時の状況と考えたことを整理しておきます。
以前のアラおじのPC環境は、OS起動用にM.2 SSD、データ・ゲーム用にSATA SSDという構成でした。これは、MDL.makeで購入したゲーミングPCに、後からSATA SSDを増設した結果、このような構成になっています。
OS起動用のSSDは、容量を使い切らないほうが良いという話をよく聞いていたこともあり、ゲームやデータはSATA SSD側にまとめる、いわゆる定番の使い分けをしていました。当時としては、特に不満のない構成だったと思います。
そんな中、「より良いゲーム体験をしたい」と思い、RTX5060Ti 16GBへ換装しました。グラフィック性能自体はしっかり向上したものの、実際にプレイしてみると、戦闘中やマップ切り替え時の細かなカクつきはあまり改善されず、「数万円かけてこれだけか?」と正直、落胆したのが本音です。
そこで、「もしかすると原因はGPUではなく、ゲームを保存しているストレージにあるのでは?」と考えるようになりました。調べてみると、M.2(NVMe)とSATA SSDでは、単なる読み書き速度以上に、ランダムアクセス性能に大きな差があることを知りました。
※性能差そのものは以前から知っていましたが、実体験としてここまで影響が出るとは、この時点では正直思っていませんでした。
入れ替え方法を調べていく中で、SSDをクローンすればOSごと移行できることを知り、「壊れることはないだろうし、ダメなら元に戻せばいい」と考え、実際に試してみることにしました。
M.2 SSDとSATA SSDのざっくり比較
※SSDの性能はメーカーや世代によって差があります。ここでは一般的なNVMe(M.2)SSDとSATA SSDの傾向を、あくまで目安としてまとめています。
| 項目 | M.2(NVMe)SSD | SATA SSD |
|---|---|---|
| シーケンシャル読込 | 約3,000~7,000 MB/s | 約500~550 MB/s |
| シーケンシャル書込 | 約2,500~6,000 MB/s | 約450~520 MB/s |
| ランダムアクセス | 高速(IOPSが高い) | 普通 |
| OS起動体感 | 差は出にくい | 差は出にくい |
| ゲーム中の読み込み | 安定しやすい | 詰まりが出る場合あり |
こうして数値だけを見ると、M.2(NVMe)SSDのほうが常に圧倒的に速く、SATA SSDは役に立たないようにも見えます。しかし、実際の体感はそこまで単純ではありません。
OSの起動やアプリの立ち上げといった場面では、読み込みが一気に行われるため、SATA SSDでも十分に速く感じられることが多いです。そのため、「OSはSATAでも問題ない」と言われることがあるのも事実です。
一方で、ゲームのプレイ中は、マップの切り替えや戦闘中のエフェクト処理など、小さなデータの読み込みが頻繁に発生します。こうした場面では、ランダムアクセス性能の差がじわじわと効いてきます。
今回、体感として大きく変化を感じたのも、ロード時間そのものより、細かなカクつきやスタッタリングが減った点でした。数値上の速度よりも、「安定して読み込み続けられるかどうか」が、ゲーム体験には重要だったのだと思います。
入れ替え実践(クローン作業)
ストレージの入れ替えというと、「OSの再インストールが必要なのでは?」と思われがちですが、今回はSSDのクローン機能を使って、OSを含めた環境を丸ごと移行しました。
クローンを使えば、Windowsの再インストールや各種設定のやり直しをせずに、現在の環境をそのまま別のSSDへコピーできます。作業自体は単純ですが、事前にいくつか注意しておいたほうがいい点があります。
作業前のストレージ構成
今回はこの2つを入れ替えるため、M.2 SSD側にSATA SSDの内容をクローンし、起動確認後に不要になったSSDを初期化する流れで進めました。
なお、クローン作業中にトラブルを避けるため、事前に重要なデータは外付けHDDへバックアップしています。
…と書いたものの、このバックアップ作業自体で、ひとつ想定外のトラブルが発生しました。
HDDにデータをコピーしていると、どうしても26%付近で処理が停止してしまったのです。

どうやら、「Windows Apps」というフォルダが悪さをしていたようで、コピー対象から除外したら、すんなり進みました。この結論に至るまでに2時間ほどかかってしまいました。
使用したクローンツール
クローンには、無料で使える「Macrium Reflect Free」を使用しました。操作が比較的分かりやすく、UEFI環境にも対応しているため、今回の用途には十分です。
細かい設定はほぼデフォルトのままで、コピー元とコピー先を間違えないようにだけ注意しました。
クローン作業時のポイント

※今回は、赤枠で囲んだ部分がクローン元、青枠で囲んだ部分がクローン先となります。ここを間違えると、最悪起動しなくなるので、細心の注意を払ってください。
クローン自体はボタン操作中心で進みますが、SSDの容量やデータ量によってはそれなりに時間がかかります。今回は数時間ほどかかりました。
ここでは、最低限つまずきやすいポイントだけ、軽く触れておきます。
クローン元である赤枠で囲んだ部分には、4つのパーティションが表示されています。これらすべてにチェックが入っていることを、まず確認してください。
確認が終わったら、赤枠で囲んだところのどこでもいいのでクリックすると、下に「このディスクのクローンを作成」を作成と出るので、クリックします。

すると、格納先をどこにするかを聞かれるので、

SATA SSDを選択して、「次へ」をクリックします。その後もいろいろ聞かれますが、基本的にはデフォルトのままで、「次へ」や「OK」をクリックしていけばクローンは完了します。
このようにしてクローン自体は無事に完了しましたが、実際に起動させるためには、BIOS側の設定確認が必要になります。
クローン完了後の確認

クローンが完了したら、いきなり元のSSDを外すのではなく、まずはBIOSで起動ディスクを変更し、新しいSSDから正常に起動できるかを確認します。
ASRock製のマザーボードでBIOS画面に入るには、ASRockのロゴが出ている時に「F2」または「DEL」キーを押すと入れます。はじめは簡易モードになっている可能性があるので、「F6」を押して詳細モードに入ると、いろいろいじれるようになります。

詳細モードに入ったら、「起動」タブを選択し、「ブートドライブ #1」を「Windows Boot Manager(SATA SSD)」に設定します。ブートドライブ #2は「M.2 SSD」もしくは「Disabled」にしておくと安心です。
その後、「F10」を押して、再起動します。

問題なくWindowsが起動することを確認できたら、不要になったSSDを初期化し、データ用として再利用しました。
SSDを初期化する時は、必ずディスク管理からすることをおすすめします。エクスプローラーからディスク名だけを見てフォーマットを選ぶと、フォーマットしてはいけない方をしてしまう可能性があるためです。
ドライブは、CとかDとかで判断するのではなく、ディスク管理で、そのディスクが起動用・データ用になっているかを確認しながら実行してください。
ここまで問題なく起動できていれば、ストレージの入れ替え作業自体は完了です。念のため、再起動を数回行い、安定して起動することを確認しておくと安心です。
入れ替えてどうなったか(体験・変化)
OS起動用とデータ・ゲーム用SSDの入れ替えを行った結果、正直なところ、数秒で違いが分かるくらい別物になっていました。
特に影響を強く感じたのが、現在プレイしている「鳴潮」「ゼンゼロ」「エンドフィールド」です。入れ替え前は、起動直後しばらくの間カクつきが続き、戦闘中もフレームレートが不安定になる場面が目立っていました。
いつものように鳴潮を起動し、そのまま戦闘に入ってみたところ、起動直後のカクつきはほぼ感じられず、戦闘中のFPS低下も最小限に抑えられていました(戦闘中に多少落ちる場面はありますが、体感できるほどではありません)。
ゼンゼロでも、カメラを素早く回した際の引っかかりがなくなり、操作がかなり滑らかに感じられました。エンドフィールドについても同様で、全体的な動作の安定感が明らかに向上しています。
CPUやGPUといったスペック自体は一切変えていないにもかかわらず、ストレージ構成を見直しただけで、ここまで体験が変わるのかと正直驚きました。
なお、OS起動用のSSDはM.2からSATA SSDに変わりましたが、起動時間自体はほとんど変わっていない印象です。多少の差はあるものの、体感できるほどではなく、数秒程度の違いだと思います。
今回は「やってみたい」という理由でクローンを選びましたが、必ずしもOSごと入れ替える必要はなく、ゲームデータをM.2側へ移動するだけでも、十分に効果は感じられるはずです。
一点だけ注意点を挙げると、鳴潮はゲームフォルダのドライブ移動ができず、アンインストールからの再インストールが必要でした。100GB以上の再ダウンロードは、正直かなり大変でした。
その点、原神・ゼンゼロ・エンドフィールドはランチャーから保存先を変更できたため、再ダウンロードせずに済んだのは助かりました。
SSD入れ替え完了報告
ということで、SSDをクローンし、無事にOS起動用とデータ・ゲーム用SSDを入れ替えることができました。
やる前は正直、面倒そうだなと思っていたのですが、いざ作業してみると、そこまで難しいものではありませんでした。
「もし間違えたらどうしよう?」という不安は常に付きまといますが、手順を一つずつ確認しながら進めれば、大きなトラブルなく完了できると思います。
これで、今まで以上に快適な環境でゲームや作業に取り組めるようになりました。最適化というより、まさに“快適化”が大成功した形です。
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まとめ
今回は、OS起動用とデータ・ゲーム用SSDの配置を見直し、M.2 SSDとSATA SSDを入れ替える検証を行いました。
結果として、OS起動時間自体はほとんど変わらなかったものの、ゲーム中のカクつきやスタッタリングが大幅に改善され、体感できるレベルでゲーム体験が向上しました。
特に、マップ切り替えや戦闘中など、細かな読み込みが頻発する場面では、ストレージ構成の影響を強く感じます。「SSDならどれも同じ」と思っていた頃よりも、使い方の重要性を実感しました。
今回アラおじはクローンを使って丸ごと入れ替えましたが、必ずしも同じ方法を取る必要はありません。ゲームデータだけをM.2 SSD側へ移動するだけでも、十分に効果を感じられる可能性があります。
「GPUやCPUは足りているはずなのに、なんだか快適じゃない」「戦闘中や移動時の引っかかりが気になる」と感じている方は、一度ストレージ構成を見直してみるのもアリだと思います。
なお、今回は無事に入れ替えが完了しましたが、実はこのあと、翌日に思わぬトラブルが発生しました。その後日談については、別記事で詳しく紹介する予定です。
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